マレーシアのマハティール首相、香港混乱「一国二制度の限界」

日本を訪れているマレーシアのマハティール首相はテレビ局のインタビューに応じました。
 その中で香港で、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐり、3か月近くにわたり、政府や警察に対する抗議活動が続いていることについて、「私は決して、一国二制度が長い間にわたり機能するとは思っていなかった。案の定、こうした事態が起きた」と述べ、混乱の背景には、共産党一党支配の中国が香港に高度な自治権を認める「一国二制度」の限界があるという認識を示しました。

そのうえで、「抗議活動が収束せず、自治や独立を求める声がますます高まると、中国政府は許さないだろう」と述べ、混乱が長期化した場合、中国政府が武力で介入する可能性を指摘しました。

また、激しさを増す米国と中国の貿易摩擦について、「毎月のようにほかの国にも影響が出ている」と懸念を示したうえで、中国は国内に巨大な市場を抱え、ほかの国との貿易関係も維持しているとして、「最終的に大きな代償を払うことになるのは米国だろう」という見方を示しました。

香港の混乱は、対応しだいでは、一国二制度の崩壊を招きかねません。もし、中国が、武力行使をすれば、国際的な非難は避けられないでしょう。今後の香港混乱の行方を注視していきたいと思います。

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