欧州議会選前に、反EU勢力集結


 EUの政策決定に関わるヨーロッパ議会は5年に1度の選挙が今月23日から26日にかけて加盟国ごとに行われ、EUに懐疑的な勢力がどこまで躍進するかが焦点となっています。

選挙を目前に控え、イタリア北部のミラノで18日、12の加盟国からEUに懐疑的な立場をとる政党の党首たちが一堂に会し、大規模な集会を開きました。

集会を呼びかけたイタリアの右派政党の党首のサルビーニ内相は演説で「ヨーロッパ全体にわれわれの国境管理の政策を適用させる。そうすれば誰も許可なく入国できない」と述べ、EUから国家の主権を取り戻し移民や難民の受け入れを止めるなどと訴えました。

フランスの極右政党「国民連合」のルペン党首やオランダの極右政党「自由党」のウィルダース党首もそろってEUの移民政策を批判しました。

ヨーロッパでは移民や難民の受け入れの負担が大きいなどとしてEUの政策に不満が高まっていて、EUに懐疑的な勢力は、こうした不満を取り込む形で支持を広げています。

EUの議会選挙の結果によっては、EUの国家どうしのつながりが、緩やかなものに変わる可能性が出てきました。EUが緩やかなものになれば、英国のEU離脱に良い影響を与えるものとなるでしょうし、米国に次いでEUも保護主義的傾向になれば、世界の自由貿易のすう勢は、弱まることにつながります。我が国も、保護主義的傾向の強まる世界経済に備えた方が良いと思います。

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